私たちは塚原高原・共進会跡地のメガソーラー建設に絶対反対です!
いま、この大草原にメガソーラーが建設されようとしています。この地を所有する由布市は、多くの市民や全国からの声を受けて、メガソーラーを計画している(株)ファンドクリエーションとの売買契約を解消して「森林(もり)ネットおおいた」に売却する方針を明らかにしていました。ところが由布市は、ファンドクリエーションから契約の履行を求める訴訟を起こされるに及んで一転してその方針を撤回して訴えを認めるに至りました。訴訟を起こされたからとは言え、いったん公にした方針をいとも簡単にひっくり返すなどはあまりにも不見識であり、市民不在の愚挙と言うほかはありません。市長の責任は重大ですし、それを容認した市議会もその見識が問われます。
湯布院の奥座敷・塚原は標高700メートルのところにある自然の恵み豊かな高原で、先年、日本で最も美しい村としての指定を受けました。和牛の全国品評会が行われた共進会跡地は20万平方メートルに及ぶ大草原で、塚原高原の表玄関として美しい景観を呈しています。その北隣では為朝伝説にまつわる塚原温泉が今も白い噴煙を出し続けています。
自然保護協会への支援はただのかくれみの?
迷走を続ける市長の方針
一方ファンドクリエーションも、いったん市からお墨付きを得たからとはいえ、こんな素晴らしい景観の大草原でのメガソーラー建設に固執すること自体非常識ですし、自然を冒涜するものです。由布市はこの地を公募した募集要綱で「自然環境又は生活環境に悪影響が懸念される施設」の建設計画は認めないと明記していました。ファンドクリエーションはこの条項に思いを致さなかったのでしょうか?さらに、同社が社会貢献の一環として支援している日本自然保護協会は先ごろ日本野鳥の会とともに共同声明を発し、その中で自然エネルギーへの転換の必要性を説く一方で、事業の立案・計画の段階から広く利害関係者を交えて議論し決定していく合意形成プロセスを踏まえることの重要性を強調しています。同社が日本一流の企業を標榜するのであれば、自然保護協会への支援が単なる企業イメージアップのための方便ではないことを身を持って示すべきではないでしょうか?
大分県の提案は“天の声”
この地を憩いのオアシスに!  デザイン装飾はこれからです!!
共進会跡地を「森林(もり)ネットおおいた」が買い上げてその代金を入会権者に支払い、ファンドクリエーションにはメガソーラー事業を行うのにふさわしい適地を斡旋するとの大分県の提案はまさに天の声です。私たちは、由布市とファンドクリエーションに対して、この天の声に真摯に向き合って問題解決に当たることを強く求めるものです。
ここ塚原高原には古くからの温泉もあります。こんこんと湧き出る由布岳からの天然水もあります。近くスマートインターも開設されます。私たちはこの地が、赤ちゃんからお年寄りまで誰もが一日気軽に訪れてくつろぎ、憩うことのできる自然公園として活用されて行くことを心から願っています。